高校生で起立性調節障害になる子が増えています。
起立性調節障害って?
起立性調節障害と診断される高校生が多いですが、起立性調節障害とはどんなものなのでしょうか。
自律神経系の異常で循環器系の調節がうまくいかなくなる疾患です。 立ち上がった時に血圧が低下したり、心拍数が上がり過ぎたり、調節に時間がかかりすぎたりします。 この疾患は自律神経疾患なので身体的要素以外に、精神的、環境的要素も関わって起こると考えられています。
(参照:済生会ホームページ)
実際に、起立性調節障害と診断される前に様々な症状があるようです。
- 朝起きられない
- 起き上がることができない
- 体がしんどい
- 食欲がない
- 頭痛がひどい
高校生が起立性調節障害になると、学校に行くことができません。
朝起きられないのは、親や周りの人から見ると「甘えている」と思われがちですが、起立性調節障害の場合は本人の力や意志ではどうにもできないことなのです。
起立性調節障害で高校中退してしまう
高校中退してしまう人の理由は様々です。
- 中学から不登校だった
- 高校で不登校になった
- 起立性調節障害になった
- いじめがあった
- 高校生活の人間関係に疲れた
- 鬱になった
- 高校になじめなかった
- 高校の先生に嫌気がさした
高校生というのは、気持ちの揺れ動く時期でもあり、何か大きなストレスを抱えてしまうと高校に行けなくなってしまうこともあります。
親や周囲の人への反抗もあり、高校中退について「何も感じない」ように振る舞う子どももいるでしょう。
でも高校中退する子どもは、気持ちを表現するかしないかの違いはありますが「高校中退してしまった」「自分は失敗してしまった」と自分を責めてしまいます。
でも、人生に失敗のない人はいません。
大事なことなのでもう一度いいます。
人生で失敗のない人はいません。
失敗してもいいのです。
そこから学び、失敗する前よりも良い人生を歩めばいいのです。
起立性調節障害と言われても通信制高校という選択肢がある
起立性調節障害になってしまうと、高校に通うことが難しくなります。
朝起きられなかったり、ずっと体がしんどい状態では高校には通えませんよね。
しかし起立性調節障害と言われても、通信制高校という選択肢があります。
全日制の高校には、出席日数など卒業までの条件がたくさんありますが、通信制高校なら療養中でも無理なく卒業できる高校がたくさんあります。
通信制高校の高校生ってどんな子が多い?
通信制高校にはどんな子が多いのでしょうか。
通信制高校といっても、色々な形の高校があります。
- 大規模な、まさに学校
- ビルの1室にあるクラス規模の高校
- 完全自宅学習
大規模な通信制高校(とくに公立)であれば、本当に色んな生徒がいます。
校内での喫煙、いじめ・・。
こういったこととは無縁の通信制高校生活を送れる人もいますが、大規模な通信制高校では交友関係によって色んなことがあります。
登校時間が決まっている通信制高校(とくに公立高校に多い)では、子どもの交友関係も気になる所です。
校則などがない分、良くも悪くも自由な生徒が集まります。
通信制高校の中には、小規模な「キャンパス」と呼ばれる場所があります。
高校卒業するときには「〇〇高校卒業」という証書がもらえますが、実際に通い学習する場所は「キャンパス」と呼ばれる場所です。
小規模な高校の場合は、個別に対応してくれる高校もあり、人間関係に悩むということからは解放されそうです。
通信制高校といっても雰囲気は学校によってかなり違う
通信制高校にどんな子が多いかについては、その学校の校風によっても大きな差があります。
みんなでワイワイしたタイプの子は、大規模な高校が良いでしょう。
自分のペースで学習したい子や、人間関係に悩まされたくない子には、個別に対応できるキャンパスがおすすめです。
通信制高校には2つの種類があります。
- 大規模な学校らしい通信制高校
- キャンパスごとに特色がある通信制高校
どちらも通信制高校に変わりはなく、卒業資格も「高校卒業」、同じです。
通信制高校の選び方
事情があって今の高校に通い続けることができない場合、通信制高校に転校するという選択肢があることを心の片隅においてほしいと思います。
通信制高校もたくさんの種類があり、どの通信制高校を選べばいいかわからなくなるでしょう。
全ての通信制高校に共通していることは3つ。
- レポートの提出
- スクーリングに出席する
- 単位認定試験を受ける
この条件を満たせば、高校卒業ができるというのが通信制高校です。
どの通信制高校も卒業までのサポートはしてくれるので、よっぽどの場合を除き高校卒業に関して心配は要りません。
ただし、公立高校ではサポートがなく全責任が自己責任、という通信制高校もあるので要注意です。
どの通信制高校を選べばいいかは、まず2択。
- 大規模がいいか?
- 個別対応がいいか?
それぞれの通信制高校についてメリットとデメリットを紹介します。
大規模の通信制高校メリット・デメリット
大規模の通信制高校の場合は、クラスがあり、クラスメイトがいます。
新しい友達ができるかもしれません。
でも、また人間関係に悩まされるかもしれません。
クラスごとで授業をするタイプの通信制高校の場合は、進学ができないことがほとんどです。
高校卒業のみを目指します。
個別対応の通信制高校メリット・デメリット
個別対応の通信制高校の場合は、クラスというものがなく、クラスメイトもいません。
学年は違っても同じ教室で勉強をする仲間はいるので、新しい友達ができるかもしれません。
ただ、いつも同じメンバーに固定されていないので、人間関係に悩まされることはありません。
個別対応の通信制高校では、大学進学や専門学校への進学に強いキャンパスもあります。
高校卒業は当たり前、その先の未来をも自分で勝ち取るという経験ができるでしょう。