進学校から通信制高校へ行くのは甘えなの?

進学校で今、しんどい思いをしている人が多いようです。
現在は進学校に在籍しているけど、つらい・・と。

  • 息が詰まりそう
  • 高校でテストの点数が悪くて辛い
  • 進学校の中で勉強できない自分に耐えられない
  • たくさん勉強しろ!という進学校の方針についていけない

こんなことを思っている高校生へ、私なりの回答を書かせていただきます。

進学校から通信制高校に行くのは甘えなの?

進学校に行くことがつらくなって、通信制高校への転校を考えている人は「自分は甘えている」と思っていることが多いように感じます。

進学校に入った人の共通点として、頑張り屋さんで自分に厳しいということが挙げられます。
だから勉強を頑張って進学校に入ることができたのでしょう。

進学校に通っているほとんどの人は、厳しい環境に耐えている(ように見える)し、大学受験に向けて頑張っています。
その中で自分だけが進学校から脱落してしまうのは、甘えているからだ、もっと頑張れるはずだ、と思うかもしません。

私も進学校にいて大学受験をがんばった経験があるので、苦しい気持ちは理解できるつもりでいます。

今、社会人になって思うことは、「苦しいことに耐えることだけが、美徳ではない」ということです。

苦しい環境に居続けるから素晴らしい、みたいな考え方もあります。

でも、私の考えとしては、苦しい環境に耐え続けることが素晴らしいとは限りません。

進学校での環境がつらいなら、別の道を探してもいいし、
甘えることが悪いとも限りません。

自分の出せる最大限の偏差値の大学に行くことが、必ずしも素晴らしい人生になるとは限りません。

通信制高校から将来はどうなるの?

進学校から通信制高校に転向したら、将来はどうなるのかと心配される方もいます。

通信制高校を卒業した将来のビジョンとしては3つ考えられます。

  • 就職する
  • 進学する
  • フリーターになる

通信制高校を卒業したら、というよりも、どの高校を卒業したとしてもこの3つの道になるでしょう。
進学校を卒業したとしても、人生に疲れてしまって、何もする気が起きなかったり、するとフリーターになる人もいるはずです。

通信制高校を卒業したから、将来が台無しになる、ということはありません。
進学校にいても、通信制高校に転校しても、自分の行動しだいで将来をより良いものにすることができます。

実際に、進学に強いサポート校を利用した人は、偏差値の高い大学に合格しています。

私が運営しているキャンパスに転校してきた生徒も、進学校からの転校生がいます。
進学校から通信制高校へ転校したことで、気分も変わり「絶対に大学に合格してやろう!」と気合が入ったそうです。

進学校を卒業したから最高の人生になって、通信制高校を卒業したから人生が終わった、ということはあり得ません。
自分次第です。

何もしたくない時は?

進学校は、勉強のスピードも速いし、国公立大学を目指すクラスなどは教科も多く、本当に大変だと思います。
進学校の3年間、「頑張ろう!」というテンションが続けばラッキーです。
中には、進学校のスピードに疲れてしまう人もいるでしょう。

でも、責めないで、苦しまないでほしいと思います。

どうしても何もしたくない!という時は、思い切って休んでみるのも1つの方法です。

私の経験をお話しすると、偏差値70の進学校に通っていたのですが、何もかも嫌になって疲れてしまった時期がありました。
親に悪態をついてみたり、遠足をボイコット(欠席しただけ)してみたり。
嫌がらせをしてくるクラスメイトが許せなかったり、いろいろありました。
朝、登校している時に、急に学校に行きたくなくなって、Uターンして帰宅した日もありました。

進学校で疲れてしまったら、少し休んでみるのもありかな、と私は思います。